司法当局。。。 | 働く女性を応援する社長の日記

司法当局。。。

防衛省に関する汚職疑惑において、 司法の ひとつのシンボルとしての 東京地検特捜部は、微妙な立場で、その存在を示してみせました。



 それは、証人喚問が決まった要人を、喚問直前に逮捕拘留するという チカラ技。 しかも、それは、元専務 と 元事務次官 という二人に対して、連続して行われた。 疑惑追及を政局に使おうとした国会としてみれば、目の前のえさを、かっさらわれたような気がしているはずです。



 ここで注目すべきは、今回の証人喚問について言えば、野党サイドにメリットのある事象。 政権与党が、司法当局へ影響を与えることによって、検察が動いたとみるのが普通だと言われています。 これが、与党サイドにメリットのある証人喚問であれば、逮捕拘留は、その後になっていたと思われています。 明らかに、当局は、政権延命のツールとなりました。



 先般の、党首会談を裏で操ったフィクサーの存在していた件、小泉政権下では、反逆分子が、実にタイミングよく司局の手に落ちたこと、そして、はしゃぎすぎた新進企業が、あっと言う間にオールドパワーによって葬られたことなど、やはり、今の日本では、司法当局といえども、組織のひとつになっているに違いありません。


 もっとも、政権交代のたびに、前大統領が逮捕される隣国よりは、平和なのかもしれません。




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 さて、司法当局について言えば、昨日、もうひとつの注目すべき事件がありました。


 それは、 検察サイドが、死刑を求刑していた 放火殺人 事件の判決公判において、 地方裁判所は、


 無罪の判決  を言い渡したことです。


判決の要旨によると、これは、「推定無罪」。


 冤罪は、時々報告されますが、 それにしても、「無罪 と 死刑」では、冗談にもなっておりません。


 もっとも、この後、二審もあるので、再び逆転有罪となる可能性も否定できません。


 いずれにしても、前述の検察庁の動きと言い、後者の冤罪事件といい、果たして、わが国の 司法制度は、正常に機能しているのかどうか、疑問を持たざるをえないのです。


 そもそも、起訴された事件の 99.9%が有罪となっている事実も、疑問を持たざるをえません。 制度の問題もあるでしょうし、人を裁く立場に就く人材に起因する問題もあるように思います。



権力の裏には、責任もある。


このあたりまえのことを再認識してみたい、そんな事件が頻発した昨今です。



☆11月も終わりに近づいて、ようやく銀杏の葉も黄色が増えてきました。 それにしても、ますます、黄色に染まる時期が遅くなっているように思います。写真は、神宮外苑に向かう線路沿いの道路。 この先に、銀杏並木で有名な絵画館通りがあります。しかし、そこの銀杏は、まだまだ緑が目立つ状態。そちらの写真は、もう少し待つことにしました。