メイドイン・チャイナ
僕が子供の頃、
Made in China と表記されていれば、
それは、安物の代名詞でした。
わが国は、中国大陸に安い労働力を求め、それを活用することで、国際競争力のある工業製品を大量に作り出し、それを販売することで、急速な経済成長を果たして来ました。 それは、日本と中国の市場における 価格差 を利用したシステムに他なりませんでした。 その結果、
1億総中流社会
という独特の、資本主義・社会主義 なる社会システムを作りあげました。
今、日本は、プロ野球市場において、 アメリカ と 日本の価格差に悩まされております。 日本国内で、1億、2億の年棒を稼ぎだす一流選手は、アメリカにわたると、30億、40億のお金を稼ぎだします。 ここに来て、日本のプロ野球の一流選手が、アメリカ球界へ渡る流れを批判する大人がいます。 今朝、漫画家のヤクミツル氏は、TV番組で、松坂投手を、小僧とまで、呼びました。
これは、野球という市場を形成する努力の結果の違いに他なりません。
メイドイン・チャイナの時代に、総中流意識を生んだ日本、
中国が大国化し、日本市場が低価格化する時代、
日本は市民の経済レベルの二極分化が進行しております。
一流スポーツ選手が、億単位の報酬を得て、
官庁では、一人当たり数百万円の裏金が横行し、
勤務していない公務員が給与を得る時代、
一方では、
月額数万円の家賃滞納が原因で、借家を退去する老夫婦が、その前日、自殺する。
それが、21世紀の日本。