なぜ今頃。。。という話
TVの報道番組や、ワイドショーを眺めていると、時々、
「(こんな簡単な情報が) なぜ、今頃出てくるのでしょう?」
という発言を、真顔でする出演者がおります。
例えば、児童2人の殺人・死体遺棄容疑の問われている 秋田県の畠山容疑者の事件。
彩香ちゃんの骨折は、頭だけではなかった。
実は、遺体発見現場に、より近い橋の上での目撃情報があった。
川原の足跡ち、積み石の当事者が別にいた・・・・
当局は、昨日になってこのような情報を知ったわけでなはく、タイミングを見て、情報を出してくるわけです。当局は公判を維持しなければならないのですから、情報を蓄積して、それに順番と優先度をつけて、情報をコントロールしてくることは自明のこと。
一方、マスコミは、 最新情報こそ命 という姿勢がみえみえ。
今頃出てくるのではなく、 今だから、出てきたわけでしょう?!
新聞の記事を読むだけの出演者のあなた、行間を読めとは言わないが、せめて、その日の記事に紹介された新事実の背景だけは読んだ方が良いと思います。
同じようなことは、他にもあります。
・沖縄返還交渉の際の裏取引のことも、同じ。
・直近では、昭和天皇のお言葉に関するメモのことも、同じ。 今だから出たわけでしょう。
あと一ヶ月もすれば、小泉首相が靖国参拝をするのかという話題が出てきます。
合祀問題、戦没者追悼施設の話題が出てきます。
お言葉が、大きなインパクトを持つことは明らかであり、関係者が、これを軸にストーリー考えます。
そうそう、「メモだから意味がない、証拠能力がない」という、ビックリ発言をする評論家がいました。
当局の取調べにおいて、最も有効な証拠は、「手書きのメモ」。
メモを作った背景を確定することにより、これほど有力な証拠はないのです。
あとは、昭和天皇が実際にとられた行動、日常のお考えをすり合わせてみれば、明らか。
ここでも、「今頃、こんなメモが出て困った。」という方がいらしたようですが、、、、いやはや。
小泉首相になってからというもの、
「何で今頃、こんなタイミングの良い時に?」という事象が多くなかったですか?
橋本派の疑惑、ライブドアー事件と耐震構造疑惑の発生時期、村上ファンドのこと、西武鉄道のこと、、、
PS)
株式購入権訴訟、いわゆる、ストックオプションで得た収入が一時所得か給与所得かで争っていた裁判ですが、どうやら、最高裁で弁論が開かれることになったようです。これにより、給与所得であるとした二審判決が見直される可能性があります。
個人的な考え(要望?)としては、将来実現するかどうかわからない所得である以上、すくなくとも、労働の対価としての給与所得にはなじまないと思います。もっとも、税務当局として、より税率の高い所得であるという整理をしたいのは分かりますけれど。